Ohukuro 商品開発&製造エピソード

equalto商品の開発・製造にまつわるエピソードを、equaltoスタッフが紹介します。
今回紹介するのは、大切な人から貰ったおまもりをオシャレに持ち歩くことができる、おまもりカバー「Ohukuro」です。「Ohukuro」はequalto award2014で入賞し、千葉県にある特定非営利活動法人コミュニティワークス(地域作業所hana)で製造されています。そんな「Ohukuro」の開発・製造エピソードについて、縫製担当のAさんと職員の多田さん、そしてデザイナーの岩田さんにお話を伺いました。

img_ohukuro_01

ご自身がデザインした商品について、思いついたきっかけやコンセプトなどをお聞かせください。

岩田さん:毎日持ち歩く鞄におまもりをつけていたのですが、仕事時のスーツ姿・鞄に切り替えた際に、ピンクや金色のおまもりが少し目立ちすぎてしまうなと困っていました。おまもりは基本的に目立つ色使いが多いので、服や鞄に合わせづらく困っている人もいると思い、おまもり用のオシャレなカバー「Ohukuro」を思いついたんです。「カバーしながら、オシャレに大切なおまもりを守る。」、そんなコンセプトが浮かび、おまもりは年代を限定しないアイテムのため幅広い人たちに役立ててもらえると思いました。
equalto awardに応募したのは、目的や活動内容がしっかりしていて、「このawardならではのアイデアが提案できる!」と感じたからです。

スタッフ:意外とありそうでない、おまもりを守るカバー。普段の生活の中での気づきから生まれた商品なんですね。

商品開発を進めるにあたり、どのような工夫がありましたか?

岩田さん:デザインを考えるにあたって、「地域作業所hanaの利用者さん(※)が製造に携われるか?」という観点は非常に重要になってきます。なので、人数や機材など事業所の条件も汲み取りつつ、製造方法や材料をシンプルにすることで、より製造しやすい商品にしていこうと考えました。

※事業所に通う障がいのある方々

多田さん:地域作業所hanaでは今まで布製品を中心に製造していたので、革を扱うこと自体がまず挑戦でした。Ohukuroは表面にフェルトと革、裏面は全面革というデザインですが、革に縫い穴をあける作業や革を縫い合わせる作業など、ミリ単位の精度が求められ、まるで職人のような手つきでみんな取り組んでいます。私自身、何気なくショッピングしているときも、革製品の細かいつくりをチェックするようになりました。

岩田さん:実際、地域作業所hanaの利用者さんと職員のみなさんのものづくりへの姿勢は、職人そのものでした!商品の品質をしっかり追求されていて、生産者としての意識を非常に高く持たれているなと感じました。

多田さん:シンプルなつくりに見えますが、縫製・貼り合わせ・磨きなど、10工程以上に作業が分かれていて、利用者さん5~8人程で分担して製造しています。1つの商品を作り上げるために、何人も関わってアイデアを出し合い、それぞれの特性を生かしながら、チームワークで作業を進めています。

Aさん:革製品を扱うのは初めてだったので、革にミシンをかける練習をたくさんしました。やり直しができない工程が多いので、細部に気を配りながら作業しています。

スタッフ:作業工程やデザインについてアイデアを出し合って検討したり…出来上がるまでの裏側には、たくさんのチャレンジがあったのですね。

Ohukuro-hana_02
Ohukuro-hana_03
Ohukuro-hana_04

Ohukuroの素材を決める上で、こだわったところはありますか。

岩田さん:最初は、世代や男女問わず幅広い人に使ってもらえるような色を選び、素材は長く使うことで変化を楽しめる革だけを選んでいました。その後、進めていくうちに異素材との組み合わせも検討することになり、フェルトの種類と色を選定しました。片面に革とフェルトの切り替えを作ったのも、よりお互いを比較して楽しめる形になると考えたからです。糸の色は素材の色が引き立つように、革に合わせて選びました。

スタッフ:商品開発を進めていく中で素材やデザインが変わっていったんですね。想像するだけでワクワクします!

IMG_9289
IMG_9185
IMG_9105 v2

最後に、Ohukuroへの思いやお客さんへのメッセージがあれば教えてください。

多田さん:おまもりは持っている方の願いが込められているものなので、Ohukuroを使うことでより大切に守っていただけたらと思います。ぜひ長く使っていただき、ご家族など大切な方々の手に渡っていくと嬉しいです。

Aさん:Ohukuroにはたくさんの色があって、見た目もとてもかわいいので、多くの人に毎日使っていただけると嬉しいです。

岩田さん:革という素材に悩まされた開発でしたが、多くの人に助けてもらって、この商品のデザインを最後まで担当する事ができました。多くの思いが詰まった商品です。手に取ってもらった人にも、愛着のわく商品として使ってもらいたいです。

スタッフ:たくさんの人の努力と気持ちが込められているOhukuro、より多くの方に手に取っていただけたら嬉しいですね。

img_ohukuro_03
img_ohukuro_04

profile

岩田 賢二

1983年 愛知生まれ

中京大学情報科学部を卒業後、名古屋、東京を巡り、デザインを学ぶ

2010年4月より愛知県を中心に全国にかけてデザイン活動を展開

日常をもっと楽しく、華やかにする事をコンセプトにデザインしている

equalto award 2014 優秀賞受賞

Ohukuro

おまもりを守るカバー

Designed by Kenji Iwata

2,400 円(税込2,592 円)

製造施設紹介

製造施設紹介

地域作業所hana